映画「デイジー」(ネタバレありまくり)

行きましたよっ!ジャパンプレミア!!!(実は5月1日の日記http://d.hatena.ne.jp/ot-i/20060501の件は、チョン・ウソンに会えるかも、ってことだったの。うふふ。)なんてったって、生ウソン様。結構前の席をゲットできたので、わりとはっきり見ることができましたよ。はい。
正直、「うっわー!!スターのオーラ!!!」みたいのは、意外にも感じることはありませんでした。すごく自然体というか。それでいて、気配りをきちんとされる方だなと(後から聞いた話によると、取材陣にもとても優しい一言とお礼をきちんと言われていたらしいです)。会場全てにちゃんと目線を配っていて(みんなのこと見てるよ、っていうポーズなんだと思う)、手を振りつつ終始笑顔。時々キラースマイル(白い歯がキラーン☆)みたいなね。
やっぱり背の高さと足の長さは特筆すべきものがあります。絵になるうううーーー。


はっ。気がつくといっぱい書いてしまいましたが、スクリーンで見るよりも実物の方がずーっと自然でずーっとかっこいい。でも、スクリーンでは独特の存在感とせつなさ(今回の役では)がある、華のある俳優さんだなと思います。うわーい。会えてよかったー!会いたい会いたいって思ってると、会えちゃうのよねー!!


で、観ました「デイジー」。公開前にすでに2回目の鑑賞(苦笑)。以下ネタバレまくりです。


ストーリーの展開が、ヘヨン→ジョンウ→パクウィの視線で語られるので、3人それぞれに非常に感情移入しやすいです。
それぞれがそれぞれに想いが通じなくて、うううううとなる、ヘヨンの部屋での3人のシーンがまさに韓国映画の真骨頂!みんなの気持ちがわかるだけに(感情移入しちゃってるから)もう、うぐぐぐみたいな。
バタン、とヘヨンが部屋のドアを閉めると同時に、画面が3分割になる構成はベタっちゃーベタなんだけど、3人それぞれの感情をうまく表現してていいです。あのシーンがチョン・ウソン氏もお気に入り、って言ってたみたいです。


途中でさ、ヘヨンが待ち続けてた人がジョンウじゃないってわかる時があるんだけど(ジョンウが死んだ後に撮った写真に、パクウィが後ろで写ってるっていうシーン)、じゃあ、どうしてその人をもっとアグレッシブに探さないんだよ!!もう。
1年もパクウィが傍でウザいくらいに献身的だったのに。気づけよ。てか気づくよ。って思いました。


ラストシーンで、雨宿りのシーンで実は3人が一緒にいたのよーっていう種明かしがあるんだけど、ちゃんと一番最初のシーンでも、いたよ!!確かにいた!!!雨宿りしてるヘヨンが街へ飛び出していって、カメラがぐーっと上にあがっていくときに、パクウィがデイジーを持ってしゃがんでました!それを2回目に観てみつけたときには、嬉しくて声出そうになっちゃった。
あと、とってつけたように「未来は変えることができるんだ」って言われても・・・それはどうなんだろう。そこはいらないんじゃないでしょうか、今回の物語に関しては。だって3人が出会ったのも、最後悲しい結末なのも、それはもう変えることのできない運命だと思うし。あ、そうだ、最後パクウィは死んだと思います?隣のおばちゃんは「生きてる」って言ってたけど、私は死んだと思うな。うん、死んでてほしいよ。変な話ですけど。


あと、やっぱり韓国映画って音楽の使い方が非常にうまいです。音楽は日本の方が作ってますけど。ちゃんとスタッフロールまで観てくださいね。最後の唄がまたかかるんだけど、きちんと歌詞の訳が出て意味がわかるとまたさらに感動です。韓国語がわからないだけに、最後のおまけというか、いい演出になりました。


私の頭の中の消しゴム」より泣ける、とは正直思いませんが、せつなくて悲しい救いのない愛の物語という意味では成功した映画だと思います。ノワールだわ。