映画「王の男」

・・・ということで、音楽ネタじゃなくて、映画ネタです。
先日、ちょいとお先にみせていただきました。
「ちょっとお、今さら韓流とかハマってる人なんているのおおーー??」と、昨日思いっきりバカにされましたけど、いやいや、特に今ハマってるわけじゃないんですよ。
映画の中のくくりのひとつとして、アメリカ映画があり、邦画があり、韓国の映画も観られるようになったまでの話だと思うんだけどなぁ。。。
ま、そういう言い方しかできない人もいるってことで、さらっと流しました。


おおっと。本題に戻って。


時代背景は1500年前後ということで、「宮廷女官チャングムの誓い」を見ていた人ならなじみがある、暴君燕山君(ヨンサングン)という王の時代。(燕山君暗殺の後、王に就任したのがチャングムが仕えた中宋(チュンジョン)なの)
この燕山君という人物、本当にひどいヤツで人を人と思わず、自分の思うとおりにいかないと、人をバタバタと殺していったことで有名。
その王にひょんなことからめしかかえられることになった旅芸人の物語、ということです。


うーん。感想を一言で言うのは難しいな、この映画。
「固い友情で結ばれた旅芸人」ってHPにはなっているけど、コンギルを見つめるチャンセンは絶対恋愛感情持ってる。コンギルは元々男娼扱いされてましたしね。はい、明らかにそっちの世界です。芸は全部下ネタだしね(股間の瓢箪とか。うひゃあ! でもその時代の庶民の娯楽っていったら下ネタだったんだろうなぁ)。
でも、でも!ギリギリのラインでゲイとか下ネタとかも、全て淫靡で美しい世界として魅力的に描かれています。
日本の映画では、なかなかここまでは描ききれなかったでしょう。


極限の状態の中でもなお、人が人を想う。それは男性だろうと女性だろうとあまり関係がないのですね。
そして、それぞれの想いが複雑にからんで、悲しい物語へと。。。


出演者ですが、私には王は宇崎竜童、コンギルは中村七之助、チャンセンはジョニー大倉にしか見えませんでした。
コンギルの美しさは私には残念ながらわからず、おばさまたちが「きゃあ!イ・ジュンギさまー!」というのは全く理解できません。。。