映画「デトロイト・メタル・シティ」(ネタバレ多分あり)

観てきましたよ、満員の劇場の中。
正直、相当覚悟して行きました。
私もそうなんだけど、周りのかなりのDMCファンが、期待して先に観に行って玉砕していたので。
ところがところが・・・結構楽しめましたよっ!
↓以下ネタバレありでつ。




やはり原作の映像化というハードルは、かなり高い。
しかも、原作の人気やファンの思い入れ、愛情が深い分、がっかり度は比例して高くなるわけで。
だって、映画化だもの。やっぱり忠実には再現できないし、2時間くらいで収めるにはおいしいとこどりで、ストーリーを再構成したりねじまげたりするのはしょうがない。
だから、設定をいただいて、それをアレンジしているもの、という感覚で行かねば。なのです。


今作品も、中盤あたりからあれあれあれ・・・てなところが多し。おかんも相川さんも、クラウザーさんの正体に気づいちゃってますしね。
原作大好きの友達は、「東京駅からお台場まで全速力で走るわけないし、3ピースバンドなのにギター手離しちゃってても音鳴ってるし、イマイチ乗り切れてない客のエキストラもライブハウスのキャパが中途半端なところも・・・」なんて列挙して残念がってましたけど。いいのよっ!それくらい我慢して。ってかリアルな整合性よりも、(結局はマンガなんだから)空気を感じてほしいなあああああ!と私は思いましたが。


一人のオトコの子の夢と、挫折と再生のギャク・ファンタジーという物語では楽しめましたよ。
信者一号(大倉さん)がやたらウケるし、宮崎美子ママはやはり九州の母をやらせたら日本一だし。
生カジさんが降臨したり、社長は懐かしの白鳥麗子を彷彿とさせるキャラだったりと豪華さもあって笑いました。


教訓としては、映画化される原作は読むな!ってことかな。
映画観てからマンガみたら超面白いと思うんだけどな。マンガへの入り口が映画という位置づけ。
もしもう読んじゃった作品が映画化されるなら、違うものとして記憶喪失になるべし。



ま、確かにネ。残念なオチだよね。あれはないよねー。