奥田英朗「町長選挙」

4つの物語からなる短編集。
音楽の世界では(大げさ?)マッシュアップっていう手法が大流行で、元々あるヒット曲を使って、今っぽくラップ乗せたりする曲がすごく流行ってますが、これはある意味本のマッシュアップ
だって出てくるのが、どう考えてもナベ○ネとホリ○モンと黒○瞳をモデルにした人々だもん。
そういう意味では、ずるいっちゃーずるい感じだけど、それでも言いたい放題書いてる感じがちょっと爽快感。そして4つの話の核になる神経科医の伊良部先生。でもこいつもまたキャラすごすぎ。これは読んでみてのお楽しみです。
奥田英朗の「ガール」もそうですが、この人の人間観察力ってすごいです。心の声がとても的を得ていて、なおかつ出てくる人々も本当に悪い人はいないので、楽しんで読めます。