つぐない


キーラ・ナイトレイ主演、英国を代表する作家イアン・マキューアンの最高傑作「贖罪」の映画化。
ということでございます。


んもう!とにかくキーラ・ナイトレイが美しかったのよぉ!(最初は)



っつーことで、もう以下ネタバレ↓↓


ストーリーとしては、子供心についた嘘でお姉ちゃん(キイラ)達の恋路をはばんでしまってそれはそれは後悔する・・・という女の子のお話なんですが、そこに戦争がからんで激しく揺れる・・・叶わぬ恋というお話。
後悔する女の子が、成長して「エンジェル」のロモーラ・ガライになったのには超驚き。


まず、キーラ・ナイトレイの美しさ。これに尽きる。それないとこの映画成り立たないしね。
序盤で、彼(ロビー)が彼女(キーラ)を思いながら手紙を書くシーン。このキーラが絶品!
鏡を使った少々トリッキーな技法なんだけど、まあなんとも美しい!でもどこかで見たような気もするんだけどな・・・ジーン・セバーグの「勝手にしやがれ」の一場面だったかな。あれも美しかったなあ。え、オマージュ?
とにかく美しいシーンのひとつでした。
彼女が着ていたグリーンのドレスも非常に映えておりました。


あと印象的なシーンとしては、ロビーが戦地に行って仲間とはぐれ、ようやく海岸で仲間たちと合流する場面。あれすごい長回し!あれは合成・・・なのかな?
彼を追いながらぐるーっとぐるーっと撮り続けて、彼がもう画面からはずれてしまってもさらにカメラは動き続けて、馬を銃で撃つ人や、合唱する兵隊達を撮りつつまた彼が登場して・・・という、正確にはわからないけど、5〜7分ぐらいあるながーいシーンは圧巻でした。ものすごかったなあ。。。



戦争で負傷した人々が眠る病院で、ドビュッシーの「月光」が流れるシーンも素晴らしかったなあ・・・
余談ですが、ワタクシ以前ピアノを習っておりまして、演奏会用にこの曲を練習して、暗譜で演奏できたんですのよ。
おほほほ。すごいでしょ?今は無理です。はい。



もともとは女の子の後悔のお話なので、それ以上深みはなかなか出しづらいんだけど。
画面が非常に美しいので救われます。
ストーリーよりも、ワンシーンごとの美しさを堪能するというなんともある意味刹那的な作品だと私は受け取りました。
最後のおばあさんになった彼女の独り言のようなつぶやきは秀逸でした。
終盤のキイラ・ナイトレイは鈴木その子大先生にしか見えませんでした。
以上おしまい。